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アンの愛情 Anne of the island
赤毛のアンシリーズ3

「あの、いやな古ぼけた交織の服を着て、色のさめた水平帽をかぶり、うちょうてんになって、ものめずらしげに甲板や船室を探検して歩いたあたしのすがたが、目に見えるようだわ」

スマートな茶色のスーツを着ており、その下から、最新型の小さなくつが二つのぞいていた。茶かっ色のケシの花をぐるりとまきつけた、くすんだせきちく色の麦わらぼうしには、それとはっきり説明はできないながら、まちがいなく、ぼうしづくりの専門家の「芸術作品」たる感じがただよっていた。
プリシラは、きゅうに、自分のぼうしが村のぼうし屋の職人にかざりつけをしてもらったものなのが、気になりだした。アンのほうも、リンド夫人に型をとってもらって、自分で縫ったブラウスが、この見知らぬ少女のスマートな服にくらべて、いかにもいなかじみて、やぼったく見えそうで、不安になった。一瞬、ふたりの少女はひきかえしたくなった。

あたしの話すことを信じてくださるかしら? ここへ来るのにね――この墓地へよ――どんなぼうしをかぶろうかと、それを決めるのに三十分もかかったのよ。はじめ、はねのついた茶色のにしようと思ったの。でも、それをかぶったら、たちまち、ふちのバタバタしているこのせきちく色のほうがずっと似あうような気がしたの。これをピンでとめたら、こんどは、茶色のほうがいいと思ってきたの。
とうとう、この二つをいっしょにベッドに投げだし、目をつぶって、ぼうしピンでついたのよ。ピンがこのぼうしをさしたので、これをかぶってくることにしたの。似あうでしょう?」

「ぼうしを決めたのと同じように、ふたりいっしょに立たせておいて、目をつぶって、ハットピンでさして決められるんだったら――こんなかんたんなことはないんだけれど」


倹約家のジャネットによくもできたと思うほど、ひだかざりのたくさんある、パンジーをちりばめた、水色のモスリンの服を着こみ、ピンクのバラと、ダチョウのはねが三本ついている白い麦わらぼうしをかぶった。


ちょうどそのとき、とびらをたたく音が聞こえた。それに気をとめたのはフィルだけで、フィルは、とびだしていって、とびらをあけた。その朝買ったぼうしをとどけに、こぞうが来たと思ったのである。

アンの愛情

石竹色#e5abbeは、ナデシコ科の植物セキチクの色で、ピンク色の一種です。
お店に来てお買い上げになったお客様のお家に、店員がお品物をお届けするというシステムは手がかかっていてお洒落だと思います。サイズリボンを付けていたんだと思います。

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