帽子で日よけ

大草原の小さな家

朝まだ薄暗いうちに、母さんはメアリーとローラをやさしくゆり起こします。暖炉の火と蝋燭の明かりで母さんは二人の顔や手を洗い、髪もとかし、寒くないように身じたくをさせました。長い赤いネルの下着の上に毛のペチコートを着せ、毛の服を着せ、毛の靴下を履かせます。その上に外套を着せると、ウサギの毛皮で作ったフードをかぶせ、赤い毛糸編みのミトンをはめさせました。


「どうしたんです、ローラったら、インディアンみたいにわめきたてたりして。今におまえたち本物のインディアンみたいになっちまうでしょうよ! 一体何度言ったらサン・ボンネットをちゃんとかぶっていられるの?」
父さんは屋根をふきはじめていて、家の壁の上に立っていましたが、子供たちを見おろして笑いだします。
「小さなインディアンがひとり、小さなインディアンがふたり、小さなインディアンが三人」父さんはひくく歌いました。「いや、ふたりだけだな」
「父さんを入れて三人よ」メアリーがいいます。「父さんも日に焼けて真っ黒だから」
「でも父さんは小さかないわ。父さん、いつパプーズが見られるの?」ローラがいいます。
「まあ、なんてこと!」母さんはあきれかえっています。「なんでインディアンの赤ん坊なんか見たがるんです? さあ、サン・ボンネットをちゃんとかぶって、そんなばかなこと、忘れておしまい」
ローラのサン・ボンネットは背中にぶらさがっていました。そのひもをぎゅっと引いてちゃんとかぶると、両側がローラの頬よりずっと前にきてしまうのです。だからサン・ボンネットをちゃんとかぶっていると、前だけしか見えないのです。それでローラはいつも背中に押しやって、ひもをのどに結んでぶらさげているのです。母さんに言われた通り、そのときはちゃんとボンネットをかぶりなおしはしましたが、パプーズのことは忘れませんでした。


メアリーはちゃんとサン・ボンネットをかぶっていますが、ローラは例によって背中にぶらぶらさげたままです。


ローラは赤ギツネのふさふさした毛皮をなでてみるのが大好きでした。ビーバーの柔らかい茶の毛皮も、狼のもさもさした荒い毛皮も好きです。でも何よりも気に入っているのは、絹のような手触りのミンクでした。この毛皮はみんな、父さんが来年の春インディペンダンスで取引きをするためにためているのでした。ローラとメアリーはウサギの毛皮の帽子を持っていますし、父さんの帽子はジャコウネズミのでした。

大草原の小さな家

ボンネットというのは、アメリカのフロンティア開拓期の幌馬車みたいな形の帽子です。小さい赤ちゃん用のものが今もあります。
小さい子が視界をさえぎる帽子を後ろに押しやって夢中で遊んでいる、ってとてもかわいい姿です。小さい子は日に焼けてもすぐ白く戻りますからね。

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